Arnoldシェーダーの aiClipGeo をマテリアルとして適用すると、そのオブジェクトと重なったオブジェクトを部分的に(またはすべて)隠すことができます。
ClipGeoの使用例
下記動画では、キャラクターの頭部ジョイントにペアレントしているCubeオブジェクトに、aiClipGeoをマテリアルとして適用しています。
➡ ビューポートでは見えています。
Arnoldレンダリングすると、aiClipGeoのCubeと重なった部分が隠されます。
作り方
ClipGeo オブジェクト
隠したいオブジェクト(図では円筒)を十分に包み込める大きさのオブジェクトを作成します。
ここではCubeオブジェクトを作成し、円筒オブジェクトの位置と大きさに合わせてトランフォームさせています。
この場合のCubeオブジェクトを以後はClipGeoと表記します。

ジョイントにペアレント コンストレイント
キャラクターの適切なジョイントにClipGeoをペアレント コンストレイントします。
ここでは、頭部の位置と動きに合わせるため、頭部のスキンウェイトのインフルエンスである [ QuickRigChara_08_Head ]ジョイントの子としてペアレントコンストレイントします。
これでClipGeoが頭部の動きに連動して動くようになります。

ビューポートではシェーディングをOFF
ClipGeoがビューポートで邪魔にならないようシェーディングをOFFにしておきます。
これで、ビューポート上ではClipGeoはワイヤーフレームだけの表示になります。

Arnold/Shader/aiClipGeo
ClipGeoに新しいマテリアルを割り当てます。 割り当てるのはArnold Shader の aiClipGeo です。

割り当てたaiClipGeoのアトリビュートでセット名を適当に入力してください。
入力したらセット名をクリップボードにコピーしておきます。

隠したいオブジェクト(図では円筒)を選択し、ClipGeoで入力したセット名を図のTrace Setsにペーストして完了です。
